silence(仮)

今生のあれは魚だったらしい。
それも不完全な、人造の。
らしいというのは彼が今様人に擬態し日々を送っている最中、手元のモニタデバイスが報じたニュースに依って知れたからである。

そも、存在は感知していた。
どういうことか、あれが何処かで産まれ落ちると彼の神経がざわついた。
第六感とかテレパシーとでもいうのかもしれないと思いついたのは、これより三度前の再会の時で、あれは言葉も紡げぬ路傍の花であった。




って冒頭の話が進まなくなった（笑）