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三文芝居

日々の戯言を列ねていきます。
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派生の⑤※注意

今回の派生に関しての注意。
今回のネウロは、変態×女々しい×ドM?×最低×変態×変態×変態でお送りいたします。
サイネウ要素有り。
ミリュウ様のネウロはこんなんじゃねぇ!という方はお読みにならないことをお勧めします。
いいぜ!掛かってこいや!という方のみお進みください。



「はっ…ぁあん!」
広いネウロの寝殿の、これまた舟のように巨大な寝台の上で戯れにもつれ合う二人の立てる水音と、女の上げる甘い悲鳴が堂を満たしている。
「ああっ、や、んぁ……ネゥっ、」
「呼ぶな」
嬌声混じりに自分の名を呼ぼうとする女の唇を塞ぐために口付ける。
すると女はこちらの全てを貪り尽くすかのように、首に腕を回し呼吸も忘れて舌に吸い付いてくる。
ネウロの手は女の柔らかな胸を揉みしだき、もう片方では腰を掻き抱く。
絶頂感に女の四肢が強張るのを見計らい、鋭い牙で細い首筋に噛み付くと、引き絞るように内壁が収縮し、一際甲高い悲鳴を上げて女は果てた。

もう慣れた感触の厚い絹の衣に袖を通して寝台を立つと、気絶していたはずの女の手が緩く結んだばかりの帯を曳いた。
「何だ」
「どちらへ?」
「貴様には関係ない」
「……私では御満足頂けませんでしたの?」
「別に」
「嘘!だってネウロ様は下さいませんでしたわ!……私にも」
「興が冷めただけだ」
「なっ……!?」
ネウロは肩越しに女を一瞥するとその手から帯を奪い取り、乱雑に結うと足早に自室を後にした。

女に居室を貸し与えた後のネウロの行き先はいつも決まっていた。
凰の閨である。
まだ見ぬ伴侶が恋しいのかと問われれば、否。
単に間取りが似ているので、落ち着いて休むには丁度いいと思われた。初めは。
ネウロは慣れた足取りで寝台に上ると、肌触りの良い掛布に潜り込んだ。
自室のものと変わりないそれがひどく心地よいもののように思えるのは、清潔で誰の移り香も持っていないから。だけではないと気付いたのはごく最近だ。
夢に見るのはいつも同じ。
白い肌に零れ落ちそうな胡桃色の瞳、ぷくりと柔らかく色づいた唇。
それが誰を模しているかなどとうの昔にわかっていた。
弥、弥、我的。
誰よりも欲しいのはいつだって貴様だった。

次の夜、自室の寝台にいたのは少年だった。
「今度は貴様か、沙依」
「今度は、とか心外だな。というか、へぇ、夜毎違う女と寝てるっていうのはホントなんだ」
「だったらどうだと言うのだ」
「別に?その割に色好い噂を聞かないからさぁ」
クスクスと笑いながら沙依は立ち上がる。
「ねぇ…結局自分でヌいてんなら…」
明らかに着丈の合わない衣を引きずり、ペタペタと湿った足音を立てて沙依が近寄ってくる。
白く細い腕を露わに、我が輩の首にそれを絡めると爪先立ちで耳に繊声を吹き込んだ。
「俺がイかせてあげるよ」

仰向けに寝台に横たわる我が輩の脚の間からは絶えず粘つく水音が響いている。
跪いた沙依が半勃ちしたモノをしゃぶっている。
「……ん、っふ……、」
舐ぶるのを止めて、口内にくわえ込むと筋をなぞったり扱き上げたりと忙しない。
体は与えられる刺激に従順な反応を示し、硬く張り詰めていく。
そして脳内で再生される映像は、いつものあの娘の熱に犯された淫らな表情。
ああ、あの娘はどんな声で啼くのだろうか。
「…ロ、ネウロ!」
動作を中断し、身を起こした沙依が我が輩を睨んでいる。
「何だ」
「ホント最低だな、アンタ。…いや、いーけどさ、別に」
「何が言いたい」
「不感症なのかと思ったけど、アンタ、本命しか抱きたくないだけだろ?で?気まぐれで別の女抱いたってキモチイイわけないじゃんか」
「……」
「ま、いーけど。俺は優しいから?教えてやるよ」
自分の女を抱く感触。
沙依はそう言うとぐにゃりと姿を変えた。
それは紛れもなく、記憶の中の少娘。
驚きに声も出せないでいると腹の上で少娘の顔をした沙依が笑う。
「俺の水鏡に映せないものなんてない。アンタが必死に隠した腹ン中だってお見通しだよ」
それにしても、と沙依は顎に手を当てて首を傾げた。
「すっげーロリコンなんだな、ネウロ。……あ!8年前の姿か、これ」
ポンと手を叩くと、沙依は再びぐにゃりとその輪郭を歪ませた。
ゴニョゴニョと何事かを呟きながら幾度か形を変えて、沙依が水鏡から人型に戻るとその姿は花頃の娘を模していた。
頬にけぶる髪、紅く艶付いた唇、華奢な肩、小振りで張りのある乳房、細い腰、もっちりと吸い付く太股、そして、鋭い光を湛える双眸。
言いようのない感情に知らず身体が疼く。
ゾクリと背筋を震わせると、腹の上で沙依が笑った。
「っはは!なに?アンタ感じてんの?まだなんにもしてないのに?」
沙依は大きく身を乗り出して我が輩に覆い被さると、唇を掠めながら囁く。
「アンタの感じてる顔、俺に見せてよ」

脳が分離してしまったようだ。
体が、制御出来ない。
ただ、快楽を追って組み敷いた贋者を攻め立てる。
「あっ、あっ、ネ…ロ…激しっ」
抽挿のたびに仰け反り、頭を振りながら叫ぶ沙依の声は甲高い。
暴れる両手を縫い留めて、晒された首筋にかじり付くと内壁が引きずり込むように蠢く。
ビクリと一際反応を示した箇所を重点的に擦り上げると、贋物の花弁も絶えること無く蜜を零した。
「ゃん、あああっ、ふっ…くああっ」
沙依が蒲団に押し付けた頭を左右に振るたび、サリサリと音を立てて髪が乱れる。
今日は蓮の池にいたのだろう。
甘やかながら清涼な薫りが仄かに漂い、醒めた脳髄を更に冷やす。

わかっているのだ。
贋者だと。
これはあの娘などではなく、水の化身・沙依の水鏡であると。
だというのに脳の統制下を離れたこの肉体は、眼(まなこ)が認識したあの少娘の影を追う。
娘を模した沙依の嬌声に合わせて動きを速めると、脳の深部で懐かしい声が響いている。
(ウー!ご飯だよ!)
幸福だった日々に還るように目を塞ぐと沙依の声が遠くなった。
(もー、宿題の邪魔しないでよ!ウー)
(ウーもおいでよ!)
(ウー)
(ウー?)
(ウーが一番綺麗)
(一緒に寝ようよ)
(おやすみ、ウー)
娘の笑顔がかつて無いほど鮮明に閃いて、たったひとつの想いが熱情と共に溢れた。

「遇到想弥。」
二人、広い寝台に沈み込み、切れた息に混ぜて呟いた。
只是、遇到想弥。
ただ、お前に会いたい。
贋者ではない、お前に。



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無題
MOEたじゃないか!
MOEるじゃないか!
続きが楽しみ^^
ミリュウ 2010/11/07(Sun)22:32:45 編集
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HN:
紫藍夕亜
性別:
女性
自己紹介:
最近、某様のおかげで紫藍(桃兎)夕亜が定着しつつある妄想だだ流れの管理人。

現在超絶不親切不定期更新中。
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