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三文芝居

日々の戯言を列ねていきます。
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はなうた

その歌声は泣いているようで。



「断る」

「なんでよ!…ああ!音痴なのバレるのが嫌なんだ?」

「ほう?――いえ、先生がそこまで仰有るのでしたら歌わないこともありませんが?」

「いっ…や、やっぱいい」

「まあそう遠慮なさらず」

「だってなんか碌なことなさそうだし!」

「ふむ。魔界の歌で一番人気だったのは相手をどこか遠くへ飛ばす歌でな、皆より良い声を出そうといつも発声練習に精を出していたものだ」

「何の移動魔法だ!」

「因みに我が輩自分で言うのもなんだが、魔界で一、二を争う美声であった」

「ホントだよ!自画自賛すんな!…っていうか、あれ?それってどこに飛んじゃうかはわかんないワケ?」

「いや、なんなら魔界に飛ばしてやってもよいが?」

「別に魔界観光はしたくないよ。じゃあさ、これから警視庁に飛ばしてよ。こないだ助けてもらったから笹塚さんにお礼しないと」

「………………いいだろう。庁舎の上空500メートルに飛ばしてやる」

「………パ、パラシュート持ってくからいいし!」

「フハハハハハ!なに、それには及ばん」

「なんでよ?」

「たかだか500メートル、パラシュートが開く間もなく貴様は潰れたカエルになるのがオチだ」

「ええええええー!!やっ、やだっ!」

「なに、良かったではないか」

「なにが!」

「二階級特進だぞ?」

「ハァ!?」

「微生物」
「魚類・両生類だ」

「特進してねぇー!てか退化してるし!私は哺乳類だ!」

「おや?ミジンコにも劣る脳しか持たぬ上にゴキブリのごとき意地汚さで何を言うか」

「…っく!な、何も言わない!返事したら思うツボ!」

「何だ?言いたいことがあるなら言え」

「別になにも?」

「そうか。ならば神妙に聴くがいい」

「…」

「…はて?」

「うぇ?ネウロ」

「ふむ。瘴気が足りんようだな。声の通りが悪い」

「さいですか」

「という訳で弥子、庁舎に行くのは……………どうした?」

「へ?」

「汚らしく汁なぞ垂らしおって、脳に蛆でも湧いたか?おおすまん。蛆は貴様だったな」

「汚くないし湧いてないし蛆でもない」

「何を泣く必要がある?」

「別に泣いてなんか、」

「何度言ったら解るのだ?貴様は」

「泣くのではなく笑うべき、なんでしょう。わかってるよ。………だけど、今は許して」

「フン、勝手にしろ」

「…うん」




わかりにくい会話

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紫藍夕亜
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自己紹介:
最近、某様のおかげで紫藍(桃兎)夕亜が定着しつつある妄想だだ流れの管理人。

現在超絶不親切不定期更新中。
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