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三文芝居

日々の戯言を列ねていきます。
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秋直の。

衝動的マイブーム。

†††††††††††





守ってやりたいと思う。

自分で言うのも難だが、女に不自由したことはないように思う。
あるとすればムショ入りしていた間だけ。
それでも、それを苦痛に思ったことはあまりなかったので、やはり概ね恵まれていると言える。

《それでですね、昨日なんですけど、》
電話越しのカノジョ―――神崎直は、相も変わらず一方的に喋り続けている。

「うん」
特に返事を求めている様子ではないので、適当に促してやる。

初めは、ゲームに巻き込まれ騙されたカノジョを無事に抜け出させれば終わる筈の関係だった。
そして俺は5000万円を手に入れて、はい、サヨウナラ。
そうなる筈だった。
それなのに彼女、カンザキナオはゲームを辞退しなかった。
できなかったのだ。
馬鹿正直に輪をかけてお人好しのカノジョは、誰かを蹴落として勝ち抜けるなんて真似ができないくらい優しすぎた。
甘い、と言ってもいい。

《――ユキナさんにお買い物に付き合ってもらって、》
「うん」

母親の姿を重ねていたのだと思う。
傷ついてもひたすらに他人を信じる、華奢なその背中に。
すがりつく小さなその手に。
守れなかった、あの人を。

《――葛城さんの研究室に遊びに行って、》
「うん」

足りない、と思うようになったのは、もう随分前だ。
寄せられる信頼も、向けられる笑顔も、なにもかも足りないと、ともすれば叫びだしてしまいそうな心に蓋をして。
そうして今まで過ごしてきた。

でも、もうそれも限界らしい。

《――もう、秋山さん聞いてます?》
「ああ。聞いてるよ」

明かりに群がる蛾のように、復讐鬼に成り下がったこの俺が、純白に形を付けたようなキミに焦がれることは必然だと思うんだ。
そう言ったらキミはどんな顔をするだろうか。

「なあ」
《なんですか?》
「好きだよ、お前が」

だから、一番近くで守らせて。






†††††††††††
はい、秋直~!
ああもうこのツンデレ魔王愛し過ぎる!
なんぞ?
直ちゃんにしか甘くないってどんだけ究極ですか!!
で?直ちゃんは直ちゃんでガードユルッユルなんだもんなぁ…。
魔王、大変だの( ´∀`)
フクナガさんはドラマもマンガも美味しい役だと思います。

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紫藍夕亜
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女性
自己紹介:
最近、某様のおかげで紫藍(桃兎)夕亜が定着しつつある妄想だだ流れの管理人。

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